SNSを取り入れるネットショップは年々増えている
日本で主流のSNSといえば、Facebook、Twitter、Instagram、Youtubeが浮かぶと思います。
最近はネットショップがこういったSNSをマーケティングに活用しているところが増えています。
競合他社でも始めたからうちも始めよう！なんて考えているショップ様も多いでしょう。
でも安易に始めるのはちょっと待って！
ちゃんとSNS運用ができる状態を整えておかないと、却って逆効果になってしまうことがあります。
SNSのメリット・デメリットから、あなたのショップが今やるべきタイミングかどうかをしっかりと見定めましょう！
SNSのメリットとデメリット
SNS利用のメリット
基本的に無料で活用できる
SNSは基本的に無料です。
一般的に広告費は料金設定が高いケースが多いため、コストを少しでも抑えたい！というショップ様にはメリットが大きいでしょう。
また、下記に挙げるメリットからコストパフォーマンスも高いです。
宣伝力が高い
SNSを利用している全ユーザーに向けてアプローチすることができます。
文章内にキーワードを盛り込むことで、キーワードで検索した人が見てくれる可能性があるので
そのまま興味をもってファンになってくれることも。
また、ファンの人の友達にも投稿記事が表示されるため、拡散力も高く、思った以上にバズッた！なんてこともあります。
※バズる = SNS上でたくさんの人から注目され記事が拡散される状況を指す。「流行る」と読みかえても意味は通じる。
固定ファンがつきやすい
SNSはユーザーとの対話も可能です。
気軽に質問もしやすいため、ショップとユーザーの距離が近く感じられるという特長から、固定ファンをゲットすることができます。
固定ファンは、ショップのSNSアカウントをフォローしてくれるので、キャンペーンなどもターゲットを絞って行うことができ、販売促進効果も高いです。
簡単に更新・投稿できる
広告を打つ際は広告業者に文章や画像を提出し、調整のやりとりが行われ、ようやく掲載、という流れが多く、ちょっと変更を入れたい時も自身で修正ができないケースが多いです。
その点、SNSは投稿・更新は気軽に行う事ができ、活用するSNSによっては文字制限等もあるため気負った投稿自体がしづらくなっていることで、却って作業負担を減らせます。
SNSは更新することが一番大事なことですので、１つ１つに時間をかけないこともポイントです。
SNS利用のデメリット
定期的に更新しないといけない
SNSは情報が常に行きかっており、情報が古くなるスピードがとても速いです。
そのため更新が途絶えてしまうと、動きがないショップと判断されてしまい、フォローを外されるなどのファン離れに繋がります。
定期的な更新ができる体制を整えてからSNSを検討したほうがよいでしょう。
拡散されやすい・炎上注意
メリットで簡単に更新・投稿ができる点をあげましたが、デメリットの側面も持っています。
気軽に投稿した結果、意図していない捉え方をされてしまいイメージダウン、最悪の場合は炎上して世間的に非難を浴びる、というダメージを負う可能性も。
SNSで一番厄介なのは、一度拡散されてしまった情報を全て削除することはほぼ不可能であることです。
個人ではなくショップとして発信していることを常に意識して、発言には気を付けるようにしましょう。
効果はすぐには出ない
SNSを初めて投稿してすぐ結果が出ることは極めて稀です。
地道に情報を発信して認知度を高め、フォローしてくれるファンを増やすことが大事です。
閲覧数が増えないからといって更新を止めることだけはしないようにしてください。
それぞれのサービスの特性を知ろう
有名なSNSサービス３つの特性を箇条書きで紹介します。
・リツイートにより幅広く投稿が拡散される（繋がりがない人にも表示される可能性）
・気軽さがメイン。
・文字数制限が厳しめ。
・画像はたくさん付けることには向かない。
・ハッシュタグ発祥。１投稿にたくさんは付けない。
POINT
・リフォロー・いいねをうまく活用して露出を増やそう。
・投稿のタイミングが重要。質か量かで比べた場合、量を優先する。
・「トレンド」をチェックするのもオススメ。
有料広告
・プロモツイート
検索結果やタイムラインなど表示される。（プロモーションラベルが付く）
広告ツイートを多くの人に見てもらいリツイート数やいいね数を増やすことに効果的。
・プロモアカウント
現在フォローしていないTwitterアカウントの中で興味を持ちそうなアカウントをユーザーにおすすめする機能。
フォロワーを増やしたいときに活用。
・プロモトレンド
トレンドリストの上部に24時間掲載できる広告。
トレンドをチェックした人に真っ先に目が入る位置に表示。
・ファーストビュー
タイムラインのトップに24時間動画広告を表示できる。
１日１社限定の広告。
・実名登録が多く、横のつながりがリアルの繋がりである場合が多い。
・ユーザーステータスを登録している人が多いのでターゲットを絞りやすい。
・エッジランクというユーザー毎の優先度を決めるシステムがあり、
必ずしも全員のニュースフィードには表示されない。
・繋がりがない人の目につくことがない（友達の友達まで）
POINT
・いいね、シェア、コメントを稼いでリーチ数を上げることが大事。
・付いたコメントには必ず返信しよう
・１日にたくさん投稿することはかえってマイナスになるので注意。
有料広告
・Facebook広告（クリック課金orインプレッション課金）
Facebook広告のフォーマットはとても多く、動画やカルーセル、クーポン広告やプレイアブル広告など様々。
また、別サービスのInstagramやMessengerにも連携して広告を掲載できる。
・写真に特化している（映える写真が有利）
・利用者は女性比率が高い
・投稿内にリンクが貼れない（写真内にリンクを貼れるが条件有り）
・ハッシュタグが利用しやすいシステム（予測表示や使用している人数も見れる）
・拡散システム（リツイートやシェアに当たる機能）は持っていない
POINT
・最も重要なのは、見栄えの良いオシャレな写真を用意すること。
・文字より写真に力を入れる。
・人気のハッシュタグ・親和性の高いハッシュタグを複数設定して投稿する。
有料広告
・ストーリーズ広告
Instagramのストーリーズを利用した広告。
広告感が出ないため閲覧してもらいやすい。
・フィード広告
投稿フィードの中に出す広告。さらに動画やカルーセルなどいくつか種類がある。
・発見タブ広告
発見タブ(虫眼鏡の画面)の画像の一部として表示される広告。
投稿をスクロールした先に広告が出るので、押しつけ感がない。
※Instagram広告は、親会社であるFacebookのビジネスマネージャーアカウントが必要
SNSを始めるかどうかを考える
これまで紹介した内容から、あなたの運営するショップが「今」SNSを始める必要があるかを考えてみましょう。
人員(SNS担当者)を確保できますか？
SNSは投稿するだけだから片手間に出来るよ！と考えがちですが、通常業務が立て込み更新が疎かになるケースが多いです。
特にネットショップは、実店舗と違い、梱包・発送業務やネットショップページの更新作業などもあるため、時間確保が案外できません。
先述した通り、SNSは定期的な投稿が重要ですので、安定した時間を取れるSNS担当者を付けることが成功のカギになります。
また、できればSNS運用ルールを作っておくと、複数の担当者がいる場合や、引継ぎの時に役立ちます。
現状人員を割けない場合は、今急いでSNSを始めないほうがよいでしょう。
どのSNSを活用するかを決めましたか？
主要なSNSサービスを３つ紹介しましたが、どのSNSをメインで活用するかを決めておきましょう。
どういうアプローチで攻めるかを明確にしておくことが重要です。
もちろん、複数のSNSを同時進行で行っても構いませんが、その分更新の手間や効果測定・解析の時間が増えるので、あまりSNSに明るくない人は、まずは１つずつ効果を見ながら試していただくのがよいかと思います。
あなたのショップのターゲット層や取扱い商品の特長を把握していない状態で始めることはお勧めしません。
必要な備品・素材は揃っていますか？
どのSNSを選ぶにしても写真が必要になることでしょう。
綺麗な写真を撮るためのカメラやレフ版など備品の用意がそもそもない、なんてことがないように事前に確認をしておきましょう。
また、ショップのロゴやトレードマークの素材も事前に準備しておくと安心です。
SNSだけでネットショップを運営することも
近年では、ネットショップサイト自体を持たず、SNSだけで運営しているショップも多くなっています。
特に個人でショップを運営されている場合は予算をできる限り抑えたい、となると無料のSNSはとても心強いツールです。
Instagramがショッピング機能を提供したりと、SNSだけでも成立する仕組みが、今後も増えていくことでしょう。
もちろん、サイトがないことによるデメリットも。
アカウントを持っていない人間には閲覧できる範囲が制限されたり、在庫がひと目でわからない、古い情報を見て注文が入る、などなど・・・
予算次第ではありますが、
ネットショップに力を入れていきたい場合は、やはり自社サイトとSNSを併用して運用することがベストだと思います。
ネットの普及によりネットショップも増えている中で、ファンを増やすということが売上アップにとても重要になってきています。
SNSはファンを増やすことに特化しているので、取り入れることは前向きに検討していきましょう。
ただし、タイミングは慎重に😃
